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捏造紫のアルコバレーノ。
不安定なスカルが大丈夫な人だけどうぞ。







こころがどこにあるかなんてスカルは知らない。見えないから内臓のどこかにあるのかそれとも形もないものなのか。けれど確かに傷ついたときに痛いと感じるのは胸だった。だからスカルは左胸をぎゅうと掴んだ。このまま心臓が止まってしまえばいいと思った。酷く惨めな気分で、泣きたくて仕方なかったけれどスカルは泣き方なんて知らなかったから代わりに胸にあてた手に力を込めた。握っているのにぼろぼろと崩れてしまう。離れていってしまう。どうしてこころは自分のもののはずなのに言うことを聞いてくれないんだろう。スカルは悔しくて途方に暮れた。こんなことをしていてもなんにもならないことは知っていた。痛みの原因である先輩はここにはいなかったし、もっと厳密にいえばこの部屋にはスカルしかいなかった。だから、スカル以外誰もこの痛みを止めることはできなかったし、自分ひとりではそれが不可能なこともスカルは知っていた。知っていながら一人でいた。
(心臓なんてとまってしまえばいい)
あいして。おねがいだからおれのことをあいしてよ。口に出せないまま溜まっていった想いはどこに消えたのだろう。感情を吐き出したくなくて体の中に押し込めた。限界だと悲鳴をあげた体を無視して詰め込んだら埋もれていったそれらはこころを抉った。それでもスカルは繰り返す。あいして。

「あいして」

呂律の回らない舌でたどたどしく言葉を口にする。口にして、スカルは後悔した。異様に軽くなってしまったそれに泣きたくなった。どうして口にしたのだろう。今まで堪えてきたものが途切れて、視界が滲んだ。ばかみたいだ。ばかみたい。愛がどんなものかも知らずに、そんなものを求めるなんて。


混乱の海に溺れた


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