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綱吉と捏造ヴェルデ。
捏造駄目な方は逃げてください。






ヴェルデが俺に甘えてくることは少なくない。だから背中から抱きつかれた時もいつものことだと何も言わずに許して、目の前の書類に集中していた。自分よりも少し低い体温がじわじわと伝わってくるのは気分が良いというのか悪いのか不思議な感覚だ。目を通し終えた書類にサインを書こうとしたとき首に鋭い痛みが走った。「っ」息が詰まり、反射的に痛みを感じた箇所に指を這わすと、くっきりと歯型がついていた。噛み切られていたら致命傷だったと考えながら、自分の油断を恥じる。その次に浮かんだのはどうしてヴェルデが俺の首に噛みついたのだろうと疑問だった。ヴェルデといえば困ったように微笑を浮かべている。

「ヴェルデ」
「なんですか、ツナヨシ」
「何で噛みついたの?」
「・・・・・・」
「・・・ヴェルデ?」
「無防備な首があったから、ふと噛んだらどうなるかなあって思ったんです」
「そっか」
「怒らないんですか?」
「本人が反省しているのに、怒る必要があるかな。それに」
「それに?」
「君が思ったことをすぐに実行したがるのは、知っているし」
「・・・・・・」
「対処できなかった俺が悪いんだし」

もう平気?それとももう少し甘えてみる?おどけたように訊ねると、やっと安心したように彼はゆっくりと息をついた。「もう少し、傍に居てもいいですか」遠慮がちにかけられた声に隣の椅子を叩くことで答える。肩にもたれかかる体温は矢張り俺よりも少しだけ低かった。


それは微温湯のような


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