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ハルとXANXUS。
昔書いていたのを少し直してみた。
「有難う、か?」
呟きに温もりにまどろんでいた頭は覚醒した。
思わずがばっ、と勢いよく顔をあげて上にあるザンザスの顔をまじまじと見つめるとあまりに不躾な視線を不快に感じたのかザンザスは眉間の皺を深くした。
「なんだ」
「いえ、ただあなたの口からそんな言葉がでてくるとは意外だなと思っただけですよ」
「お前が言ったんだろう」
「何をですか」
ザンザスの不可解な発言を衝撃の言葉によって回転の鈍った頭を駆使して記憶を辿る。
『幸せな気分になるとありがとう、って言いたくなりますよね。幸せをもたらしてくれた要素に。いえ誰かに対して、って訳ではないんですが』
言った。
たしかつい先程のように凄く眠くて堪らなかったときに彼がそばにいてくれて、なんだか幸せになったのだ。それを感謝したくなって、ありがとうと。くだらないと一笑した彼に、いいじゃないですか。言いたい気分なんですから。あなたはもう少し自分に正直になってくださいよ、とも。
「ええと」
つまりあのありがとうは自分に対して発せられたものなのかと問うと苛立ちの濃い表情のまま彼は苦々しく頷いた。
「ありがとうございます」
言葉の魔法
うちのハルは綱吉至上主義ですが、他の人とも仲がいいです。彼女は普通に他者によりかかれる子なんじゃないかなと。そして彼女は関わった人の世界を否応なく良い方に廻していく。
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