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骸とM.M。ネタメモ。
「うそつき」
M.Mはそう言い放つと僕を睨みつけた。大きな瞳の中に映る自分の姿はいつも通り不敵に笑っている。「うそじゃありませんよ。僕はきみのことを可愛いと思っています。ただ、僕が髑髏に対するものと違うだけです。髑髏のことは安っぽい言葉でいうのなら愛していますが、あなたに対する好意はそれとは別物ですから」極力優しく、諭すように言うとM.Mは片手を振り上げた。僕を睨んだままの瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。予想通りの反応に口の端が歪む。所詮彼女もただ女の子にすぎない。「あなたが欲しいものは愛で無くてお金なのでしょう?」怒りを煽って衝撃を待ったが、予想に反して拳は振り下ろされなかった。M.Mは僕から視線を外して代わりに床を見つめる。長い睫毛を震わせて、下ろした手を握り締める。「そんなに力を入れては、爪が皮膚を傷つけますよ」親切の振りをして忠告するとM.Mは握った手に力を込めた。
「M.M」
「六道骸、あんたなんか大嫌いよ!」
絞り出すようにM.Mが言った。語気は強く、半ば叫ぶように。そういえばM.Mが僕をフルネームで呼ぶのは初めてかもしれないと見当違いなことが頭を過ぎる。今さら酷いことをしてしまったかもしれないと僕の中に僅かに残っている良心が痛みを訴えた。けれどわからない。どうして彼女は。ああ、そういえば初めて会ったころも、彼女は。遠い昔に思いを馳せる。視線をリノリウムの床に向けると床の上にはたはたと滴が落ちた。
(ああ、僕はきみを)
遅すぎた誤算
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M.Mとマーモン。
「お金、お金」
「ざっくざく~」
机の上に紙幣や硬貨を積み上げて、上機嫌に歌を歌っているのは少女と赤ん坊。山積みのそれはさまざまな国のお金らしく、二人は手際よく分別していく。
「これだけあれば服にバックが好きなだけ買い漁れるわね」
「ムム、均等に半分だからね!半分は僕のものだからね!」
「わかっているわよ、相棒」
「ならいいんだよ」
「おい、マーモンとあの女はなにをしているんだあ?」
「なんか二人で組んで金儲けしたらしいよ」
似た者同士
マーモンとM・M。このふたりは手を組むか互いに互いが嫌いのどっちかだと思う。
オリジナルキャラがいるので苦手な人はまわれ右。
グリチネ隊の副隊長と余所の部隊の女性。
他所の部隊の女がわざわざ隊長の見舞いにいったらしい。といっても隊長はまだ意識を失ったままだったし、彼女も手ぶら行って本当に生きているかどうかだけ確かめてきたそうだ。そんな彼女はきれいな花束を抱えていて、問えば「グロ隊長の病室が殺伐としていたから」と答えた。「そういえば副隊長さんは顔を見に行ったんですか?」彼女は思い出したように訊ねた。否定の意思表示として黙ったまま首を横に振ると「じゃあ」と彼女は花束を僕に押しつけた。
「どういうつもり?」
「いえ、わたしこれから自分の隊長のところにいかなきゃいけないんですよ」
「だから代わりに僕に渡してって?」
「ええ。メッセージカードも書いていないので、お願いしますね」
「は?」
言うや否や、彼女はカードとペンを花束の上に置いて駈け出した。制止の声などおそらく届いていないだろう。(メッセージ、ね)たとえば皮肉を書き込んでもいいだろうし、暴言を書いておいてもいいかもしれない(それこそあの人が怒りのあまり繋いだ血管が再び切れてしまうような)。体を労わる言葉はひとつも思い浮かばない。だってひとりで行って返り討ちなんて自業自得。どうするかしばらくカードと向き合った後、何も書かずに花束に添えた。隊長はまだ眠っているだろうか。少しは情報を持って帰ってきているといいけれど。そんなことを考えながら花束を抱えなおし、病室に向かう。その足取りは不思議と軽かった。
白紙のままのメッセージカード
(勝手に勘違いすればいい)
(勝手に勘違いすればいい)
タイトルは鴉様からお借りしました。
捏造紫のアルコバレーノ。
不安定なスカルが大丈夫な人だけどうぞ。
こころがどこにあるかなんてスカルは知らない。見えないから内臓のどこかにあるのかそれとも形もないものなのか。けれど確かに傷ついたときに痛いと感じるのは胸だった。だからスカルは左胸をぎゅうと掴んだ。このまま心臓が止まってしまえばいいと思った。酷く惨めな気分で、泣きたくて仕方なかったけれどスカルは泣き方なんて知らなかったから代わりに胸にあてた手に力を込めた。握っているのにぼろぼろと崩れてしまう。離れていってしまう。どうしてこころは自分のもののはずなのに言うことを聞いてくれないんだろう。スカルは悔しくて途方に暮れた。こんなことをしていてもなんにもならないことは知っていた。痛みの原因である先輩はここにはいなかったし、もっと厳密にいえばこの部屋にはスカルしかいなかった。だから、スカル以外誰もこの痛みを止めることはできなかったし、自分ひとりではそれが不可能なこともスカルは知っていた。知っていながら一人でいた。
(心臓なんてとまってしまえばいい)
あいして。おねがいだからおれのことをあいしてよ。口に出せないまま溜まっていった想いはどこに消えたのだろう。感情を吐き出したくなくて体の中に押し込めた。限界だと悲鳴をあげた体を無視して詰め込んだら埋もれていったそれらはこころを抉った。それでもスカルは繰り返す。あいして。
「あいして」
呂律の回らない舌でたどたどしく言葉を口にする。口にして、スカルは後悔した。異様に軽くなってしまったそれに泣きたくなった。どうして口にしたのだろう。今まで堪えてきたものが途切れて、視界が滲んだ。ばかみたいだ。ばかみたい。愛がどんなものかも知らずに、そんなものを求めるなんて。
混乱の海に溺れた
小話メモ。
ハル→ツナ前提でハルと雲雀。
「きみは結局何がしたいの。何を望んで彼の側にいるの?」
「ハルは別にツナさんの側にいればいつか一番になれるとか、そんなこと考えて一緒にいるわけじゃありません。ハルは京子ちゃんのことも大好きですし、みんなに幸せになってほしいと思っています」
「ふうん。とんだ偽善だね。見返り無しでいいとか、きみはそんな風には見えないけど」
「見返り無し?いいえ。多分、期待していたんだと思います」
「?」
「特別には、なりたかったですよ」
誰だって好きな人の特別にはなりたいものでしょう?少なくとも私はそう。たとえ一番になれなくたって二番目、三番目でも。(嘘。本当は一番好きになってほしかった)
叶わない願いは捨てて
(今日はそうでなくても明日は?明後日なら?見えない未来に賭けた)
(今日はそうでなくても明日は?明後日なら?見えない未来に賭けた)