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ベルフェゴールとフラン




「…先輩」
「………」
「ベル先輩、ミルクティーでいいんですよね?」

向かいの席に座っている上司(と呼ぶのもなんだか癪だけど)頬杖をついてぼうっとしている先輩に声をかける。オーダーを聞きに来たウェイトレスが困った顔をしている。先輩はといえば「決まってんだろ」と偉そうに言い放った。どこまでも尊大な態度。さすが王子(仮)。例え王子だろうと一般マナーくらい守って欲しいと思うのはミーが贅沢なのか。ただでさえ黒づくめの服装でティアラとカエルのかぶり物の二人組というのはとてつもなく目立つのだから、面倒なことは勘弁してほしい。
さっきみたいに、先輩は時折俺を通して誰かを見ている。(ミーはその人を特定しているのに誰か、という呼び方をするのも可笑しな話かもしれない)この人だけではなく、ヴァリアーの幹部はみんなそう。ミーを通して前任の幻術士を見る。重ねられるのはあまりいい気分ではないけれど、不服だと訴えてもおそらく流されるだけだろうから口には出さない。第一面倒くさいことはしたくない。頭重いこの被り物はずしちゃダメかなぁと考えていたら先輩がおもむろに口を開いた。

「お前なに注文したの」
「コーヒーと苺のミルフィーユ」
「なんでココアじゃねぇの」
「ミーは甘いの苦手なのでー」
「じゃあなんでケーキ頼んでるんだよ。矛盾してんだろ」
「どうして甘い物食べるのに甘い飲物をのまなきゃいけないんですかー」

嗜好にまで口出しされてたまるか。そうこうしているうちに頼んだメニューがテーブルの上に並べられる。一度は黙り込んだ先輩が「今度からお前飲み物はココア頼めよ、これ命令な!」と偉そうに言ったのでミルフィーユを叩きつけてやろうかと思ったけれど勿体無いので辞めた。


気付かないふりをして


暗殺部隊はみんな口にはしないけれどなんだかんだでマーモンのことを引き摺っているといい。
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ブラックスペル。書きかけ放置。




買い忘れはないかとメモを確認する。大きな紙袋をを落とさないように抱え直すと、店の前に並んでいる鮮やかなオレンジに目がとまった。ボスのつけているペンダントみたいにきれいなオレンジ色。見つめていると店の人が出てきて皮ごと食べるとおいしいと教えてくれたので買ってみた。(柑橘類は疲れにも効くって誰かが言ってたし良いよな)買ってみたもののひとりで持って帰るには荷物が多い。そもそも前が見えないのでとても危険な気がする。どうにか歩いているとひょいと一番重い荷物を取り上げられた。思わず「泥棒!」と声を上げる。視界を覆っていた袋がなくなって開けた視界に少しだけ驚いた様子の見慣れた男の姿があった。

***

ボスに頼まれた用事が予定よりも早く終わったので町を見て回っていると見慣れた紫色の頭を見つけた。異様な量の荷物は小柄な野猿には辛いだろうと思い、一番上に乗っていた紙袋を取り上げ、挨拶をしようとした、のだが。

「泥棒とは心外だな」





ブラックスペル(野猿と幻騎士)でほのぼのとした話が書きたかったんだと思うけれどよく分からなくなって途中放棄。オレンジの皮ごと食べるとおいしいは友達が言ってた話です。本当かどうかは試してないのでわからない。

+15位のランボと誰か






「話してみて?」

彼は座り込んだ俺に目線を合わせるように長い足を畳んで片膝を床につける。その様子をぼんやりと眺めながら俺は先程かけられた言葉について考えてみた。「話してみて」何を?こんな風に顔をぐしゃぐしゃにしてみっともなく泣いている理由だろうか。そんなもの話せるはずがない。だって自分でも理由がわからないのに。わからないことを言葉で説明等出来るはずないだろう。そもそも俺は馬鹿だからこころで感じたことをそのまま表すなんて高等技術を使えるはずがないんだ。なんなんだろうこの人は。慈愛に満ちてきらきらと輝いている。聖人?違う。きれいだけれどそれだけだ。今のおれに必要なのはこの人ではない。優しい大地の色をした瞳に映った俺は拒絶の表情をしていて、大人げないと思ったけれど、ガンガンと痛む頭はもう考えることを放棄し始めていた。

「大丈夫です。あなたに心配されるようなことはなにひとつありません。俺の問題は俺が解決します。もう俺は子どもではないんですから。みっともないところを見せてしまってごめんなさい」

軽いうわべだけの言葉がすらすらと流れる。彼は表情をこわばらせた後、困ったように微笑って「そう、か」と歯切れ悪く言ってからこの場を去って行った、のだと思う。見送る前に顔を伏せてしまったので本当のことはわからない。あの人は悲しいことも折り合いをつけて進めてしまう大人だから。そうそして俺ももう子どもではない。大人だから出来る無茶が限られていることを知っている。この世界の仕組みも自分が万能ではないことも学んでいたし時間は巻き戻せないことも知った。それでも。
それでもできるなら無知で愚かな子どもに戻りたかった。大人になったらなんでもできるのだと怖いものなどないのだと、傷つけることを躊躇わない残酷で愚かなあのころの自分に。

(ああそうかおれはもどりたいんだ)


かなわぬ願いと知りながら




※捏造注意。苦手な方は迷わずに引き返してください。
復活。ドントマゾと紫色の虹児。
紫色の虹児がトマゾにいます。
どんなものでも大丈夫という猛者な方のみどうぞ。



未来。ランボと綱吉。
暗めの話なので苦手な方は注意。







とても怖い夢をみた。眠りながら泣いていた俺は手の甲で涙を拭う。あれは夢だったはずなのに悲しいことは現実まで追いかけてくるはずないのに涙はとまらずにぼろぼろと零れる。滲んだ視界に見慣れた姿を見つけた。しゃくりあげる俺を困ったようにボンゴレは見つめる。「ランボ」耳に届いた心地よい声。

「ボンゴレ」
「どうしたの」
「・・・こわいゆめをみました」
「どんな夢?」
「ひどいゆめ。・・・夢の中であなたが死ぬんです。殺されるんです。ミルフィオーレっていう奴らに。あなたはみんなのために、罠だと知りながら、気づいていながら危険を冒して。俺達はまもれなくて、そして、」
「銃殺された?」
「・・・・・・」

支離滅裂の俺の話をボンゴレは静かに聞いていた。ボンゴレは口ごもった俺の伏せた言葉を簡単に言い当てた。それに俺は絶句する。どうして彼が知っているんだ。あれは夢なのに。夢だったはずなのに。

「ランボ」

(嫌だ。聞いてはいけない。頭の中にがんがんと警鐘が鳴る。言わないでくださいボンゴレ。お願いだから)


「それは本当に夢?」



残酷に告げられる真実

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