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※捏造注意。苦手な方は迷わずに引き返してください。
復活。ドントマゾと紫色の虹児。
紫色の虹児がトマゾにいます。
どんなものでも大丈夫という猛者な方のみどうぞ。









ふぅ、と溜息を一つ。その後しまった、とスカルは顔を歪めた。案の定、同じ部屋の床に寝ころんで書類を読んでいたロンシャンが、がばっと勢いよく顔を上げて叫んだ。

「スカルちゃんダメ!溜息を吐くと幸せが逃げちゃうんだよ!なのにスカルちゃんトマゾに来てから溜息ばっかりじゃん!あ、もしかしてトマゾ嫌い?俺のこと嫌いなの!?嫌いな奴に嫌いな場所に連れてこられたからこんなにも溜息が多いのスカルちゃん?」

まるでサイレン。よくここまで騒がしく言葉を紡げるものだとある意味感心する。
心配と怒りと困惑とその他いろいろを混ぜ合わせたような奇妙な顔をしたロンシャンはいつの間にか移動していて、ずい、と顔をスカルに近づけた。これ以上憶測でのマシンガントークをされてはたまったものではない。そもそもここにきてからスカルの溜息の量は大分減ったというのに、このお人よしのボスは信じようとしないのだ。
「大丈夫ですよ、ただ癖になっているだけですから」とスカルが諭すように言えば「溜息を吐きすぎてスカルちゃんが不幸になっちゃったら困るよ」と真剣な表情でロンシャンが返した。
その言葉にスカルはきょとんと目を丸くする。そして堪え切れず腹を抱えて笑いだした。
「なにを、いうのかと、思え、ば」笑いながら言うスカルをロンシャンは不思議そうに見つめる。その表情が追い打ちとなってスカルは涙目になりながらも笑い続ける。
「あなた、自分が不快だから、やめろ、言ってる、かと、だって、おれは、いま凄く、でも…うん」
支離滅裂な言葉を紡いだスカルは、やっと落ち着いたのか、息を整えて微笑んだ。

「ボス、一度ついた癖ってなかなか治らないものです。心配してくださらなくても俺はいま幸せなんですよ」

それを聞いたロンシャンは安心したように、そして喜びを隠すこともせずに満面の笑みを浮かべた。



溜息よりも笑顔を


スカルとロンシャン。スカルがトマゾにいる捏造。
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