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未来。綱吉とハル。
綱吉がイタリアにいってハルが日本に残ってる話。
伝えたって仕方のない言葉なんてお互いを傷つけるだけだから胸の奥にしまっておく。浮上してくるそれを私は必死に閉じ込めて、機械を通したあなたの声に縋っている。私たちを繋ぐ糸はなんて脆い。
「ツナさん。元気ですか?怪我とかしていませんか?」
「ん、大丈夫だよ。俺もみんなも元気」
「そうですか、良かったです。そちらは大分寒くなったと聞いたので、風邪ひかないように気をつけてくださいね」
「ありがとう。ハルもね」
「はい」
結局本音をぶつけられなければでてくるのは当たり障りのない言葉ばかりで。おそらくそれは向こうも同じだから顔もしらないお客さん相手にするような会話が続いていく。
(違います。こんなんじゃないんです。本当に伝えたいことは)
一分一秒でも長く会話が続くように必死に話題を探し、海の向こうにいる人へと意識を集中する。
(話したいことはいくらでもあるのに話せることはこんなにも少ない)
「ハル」
「はい」
「ありがとうな」
労わるような声に泣きたくなるのです(そんな言葉を言わせたいわけじゃない)重荷になんてなりたくない。
「ツナさんはなんでもお見通し、なんですね」
何時だってあなたは優しい
綱吉とハル。ハルは一緒についていくイメージが強いんですけど。でもツナは極力危険から遠ざけそうだ。
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