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敵の数を確認して舌打ちする。予想の倍を超えた数を相手にするのは骨が折れる、で済まないかもしれない。そろそろ年貢の納め時かと覚悟を決めた時、久しく聞いていなかった声を耳が拾った。

「泣き虫は卒業したらしいな」
「ああ。だって泣いたって仕方ない。そうだろう?」

答えつつ視界の端に収めた懐かしい赤子の姿に、昔に帰ったような錯覚をおこした。自然と口元が緩むのがわかる。敵に囲まれ危機に陥れられた現状でもこの最強の赤ん坊がこの場に現れた以上、俺が負けることはありえない。帯電した体でリボーンに向き直る。変わらない不敵な笑みを浮かべた彼は赤ん坊が持つには不似合いな愛銃を構え「よそ見してんじゃねぇ」と容赦なく横っ面を叩こうと飛び上がる。幼い頃の学習というのは身に染み着いているもので俺は身を捻ることでなんとか回避した。背後に響いた鈍い音に「ご愁傷様」と呟いたものの敵に容赦をしてやる気は初めからない。

「泣こうが喚こうが、現実は変わらないんだ」

その言葉を宣戦布告と受け取ったのか敵は一斉に銃口を俺達に向ける。銃撃を避けつつ、手を床につくとリボーンが「昔話は全部片づけてからだ」と飛び上がった。最強のヒットマンには手数の少ない俺の戦法などお見通しらしい。集まり始めた雷雲にどよめく敵の口が開く前に緑色の雷撃を放つ。激しい落雷音の間に聞こえた懐かしい銃声に乾ききっていたはずの涙腺が緩んだことを他人事のように感じながら「どうせならもっと早く帰って来いよ」と皮肉を舌の上で転がした。


弾けた赤い実踏み潰す


(転生リボーンとランボ+20くらい。リング戦のマーモンの科白から推察するとアルコバレーノは記憶継承して巡るのかなと)(title:mythomanie)
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