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※いつにも増して捏造色が強いです。





昨日言い争っているところは見ていた。否、聞いていた。大声は部屋の外まで聞こえてきていたから。もう一つ訂正するならば言い争いというよりも叱りつけている声を聞いた、である。兎に角私は昨日コロネロとスカルが口論しているのを聞いていた。そして今日スカルが見当たらない。だから探している。

「スーカールー君」

ロビー、中庭、彼の部屋、その他いろいろ探してみたけれど見つからない。共同生活している場所はそんなに広いわけではないが、人ひとりが隠れるスペースは充分にある。もともと彼は言葉を発していなければ見つけにくい性質の人だった。キッチンを探し終えてリビングに足を踏み入れると緑の髪の男がコーヒーを啜っている。お世辞にも白とは言えない色になっている白衣の男、ヴェルデはこちらを見、すぐに興味を失くしたと言いたげにテーブルの上に置いてある書類に視線を戻した。念のためにスカルの居場所を知っているか聞いてみたが、即座に「さぁ?」と素気ない答えが返ってきた。ありがとうと呟いてからリビングを後にしようとすると「探し物ならば探すのをやめれば出てきます」とひとりごとなのかアドバイスなのかよくわからない言葉が聞こえてきた。とにかく原点に帰ってみようと自分の部屋に戻り、ソファに座ったところで違和感に気づいた。つ、と手を伸ばすと向いのソファの背に手を触れる前になにかに触れた。ああやはり。今度は確信を持ってそれをぐいと掴むとなにかがびくりと震える。

「スカル君、脱ぎなさい」

決して変な意味でもないのに言葉が足りないと誤解を招く言い方になってしまったものだとは思うがここには私と彼しかいないので問題はないだろう。素直にステルススーツを脱いだスカルは申し訳なさそうな顔でこちらの様子を伺っている。まるでコンクリートジャングルに連れてこられた南国の鳥みたいだと思ったのはおそらく髪の色からの安易な連想だ。派手で図太いのに変なところが繊細な彼はなかなか厄介な性格をしている。

「もっと気をしっかり持たないと」
「・・・・・・」
「今からこれじゃ先が持たないわよ」

くしゃりとスカルの頭を撫でてやると不安気に揺れるアメジストの双眸が自分の姿を映す。そのまま髪を手で梳いているとスカルがぽつりと呟きを落とした。

「あんたはこわくないのか?」

なにが。とは言わない。彼の指し示していることはそれだけで分かった。近いうちに向き合わなければならない呪いのことだろう。大きくなってきた自分のお腹を撫でながら「そうね」と答える。

「怖くないと言えば嘘になるけど、覚悟を決めるしかないでしょう」

その先に続く未来が幸せに満ちたものかどうかは分からずとも、それを信じて進むしかないのだ。私たちには元々選択肢など与えられていなかった。それでも仲間を守れるならばそれでもかまわない。恐らく。自信がないのは、私自身よくわかっていないから。そしてそれを考え尽くして結論が出るまでの時間は残されていない。今はただ見えている照らされた道へと未来を繋ぐだけだ。

「複雑よね」


きっと傷つける(だから、黙っているね)


(ルーチェとスカル。脱線したけど虹捏造。スカルとルーチェの話が書きたかったはずだった。)

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