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俺は戦わなければ生きていけない人種だった。人を殺して、命の駆け引きをして、血溜まりの世界でようやく自分が生きていると確認できる哀れな種族。ならば、今俺の横で割と整っているはずの顔をぐしゃぐしゃにして泣いているこいつは?

「何ていう顔していやがる」
「・・・っ、リボ、ーン」
「折角逃げ延びるチャンスだってのに、こんなところで座り込んでいる場合じゃねぇだろうが」
「でも」
「ボンゴレは終いだ。俺もこの様じゃもう長くねぇ。お前も負けるだろう。だが」

呼吸を妨げる血を吐き捨てる。世界が赤い。白いはずのシャツにべっとりと張り付いた赤い血液が鬱陶しくて目を閉じたのに瞳の奥がちかちかと煩い。そういえばいつだったか誰かにお前には青い血が流れているのではないかと揶揄されたことがあった。あれはいつのことだっただろう。血が足りないと思考まで鈍るらしい。まぁいい。後で、それこそ生まれ変わってから考えればいい。そいつに俺の血も赤かったと伝えて遣れないのが残念だが。
そんなことを考えていたら水滴が降って来たような気がして、重くなった瞼を持ち上げる。予想通り、アホ牛もといランボが大きな瞳からぼろぼろと涙を流しながら俺を覗きこんでいた。額に頬に、温い滴が降り注ぐ。

「何、してる。さっさといけ」
「どうせ負けるなら、お前の傍にいるよ」
「この阿呆」
「リボーン?」
「負けたって死ぬな。お前は生き残れ。無様に生き延びろ」

(こんな馬鹿げた戦いなんかで死ぬな)伝えたい言葉は途中で血反吐に遮られた。金切り声のような悲鳴は多分あいつのものだけれどもう聞き取れない。雑音と同じ。心臓の音が痛いくらいに響く。体中を痛みが支配する。視線を動かすことさえ苦痛。それでも俺は動かさなければならない。まったく呪いも役にたたない。もう少しヤワな作りにしてくれれば楽に死ねただろうに。もしくはもう少し丈夫な作りだったら(こいつを悲しませずに済んだだろうか)そもそもこいつは幼い頃から俺の命を狙っていたはずの癖に俺が死にそうになって泣くなんて矛盾しているだろう。それでもここは喜ぶべきところだろう。(本当に馬鹿な牛)使い物にならなくなった身体で、残った力すべてを込めて叫んだ。「行け!」(行って、生き延びて)それが届いたかどうかは知らない。

さいごのねがい


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